FORTIS
 
2006年5月2日火曜日、現地時間早朝の6時16分に、探測ロケット“MAXUS7”がスウェーデンの北にあるキルーナのエスランゲ発射場より無事離陸しました。この科学的目的は、単式探測ロケットのモーターを使用して実験を実行することで、その“Castor4B”というモーターは、最大13Gの加速度を持ち、トップスピードが秒速3500mで、荷重によっては750kmの最高点にも到達可能。5つの独立した実験モジュールを含むこの実験の積載品は、全て欧州最大手の宇宙航空メーカーEADSスペーストランスポーテーション社(旧ダイムラー・クライスラーエアロスペース社)によって開発されました。そしてこれらの積載品の中にはフォルティスの3本のクロノグラフも含まれており、この”MAXUS 7“の実験飛行で新たにB-42シリーズをテストする機会を得たのです。

1994年からフォルティスのクロノグラフは公式装備品の時計として、有人の宇宙ミッションに貢献しています。それ以来、フォルティスの時計は厳しい状況下でその性能を立証しています。この“MAXUS 7”の飛行では、フォルティスはB-42シリーズの時計をテストする新たな機会を得ました。このミッションの目標は最大13G以上のロケット加速と秒速3500m以上の最高スピードの間、直接的な方法で機械式ムーブメントを分析することでした。


スウェーデン、キルーナのエスランゲのロケット発射
(©スウェーデン宇宙公社)
ロケット”MAXUS7”に貼られたフォルティスのロゴと実験モジュール


そして、MAXUSの実験モジュールはパラシュートにより再び安全な方法で地球に戻され、この実験の分析の結果、フォルティスのクロノグラフ「B-42コスモノート クロノグラフ(Ref.638.1011M)は、3本とも全てロケットの飛行前と後で正常かつ一定な作動を示したのです。
フォルティスの新しい販売エージェント“Time Team Scandinavia”は、この実験の成功により、スウェーデン市場でフォルティスの時計がロケット並みのスピードで加速することに大きな期待を寄せています。

 
着陸後の実験モジュールの引き上げ・回収作業(©スウェーデン宇宙公社)  

※MAXUS探測ロケットのプログラムは、スウェーデン宇宙公社とドイツの宇宙航空メーカーEADSスペーストランスポーテーション社とのジョイントベンチャーです。これは1989年に始まり、最初の発射は1991年に行われました。MAXUSプログラムは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)によって資金供給されており、ESAとDLR(ドイツ航空宇宙局)の実験モジュールを運びます。