FORTIS
Plagiariusプラギアリアス2008でフォルティスのコピー商品が受賞
 

2008年2月、ドイツのフランクフルトで世界最大の消費財展“Ambiente”が開催されました。その中でメッセが力を入れているイベントにおいてプラギアリアス・キャンペーンの発起人であるリド・ブッセ氏は記者会見を開き、過去32年間続けてきたように世界で最も厚かましいデザイン模倣を指名し、“負の賞”を持って非難しています。
“プラギアリアス・キャンペーン”は1977年にドイツの工業デザイナーのリド・ブッセ氏が創設した模倣品に対する皮肉を込めた賞で、この大賞受賞者には、金色の鼻を持った黒い小人の人形が付与されます。コピー商品や模倣品は、ドイツはもちろんヨーロッパ各国や中国から来た審査員によって任命され、イベント会場ではプラギアリアス賞を受賞した模倣品が、そのオリジナル品と共に並列展示されるのです。商品に対する著作権侵害と模倣品は経済に深刻なダメージを与えるとして、このイベントで今年スピーチを行ったドイツ自由民主党党首ギド・ヴェスターヴェレ博士は、模倣品を購入してしまうことにたいする自覚の必要性を述べました。
中国の身元不明の会社がフォルティスの商標登録されたロゴマークをダイヤルに使用し、フォルティスのフラッグシップモデル「B-42コスモノート クロノグラフ」をコピーしました。2008年のプラギアリアスでは1位から3位と入賞8点のほか、このフォルティスのコピー商品が特別賞を受賞しました。よく真似ているが故の受賞ですが、下記の写真を見るとフォルティス製品の視認性の高さは明確で、コピー商品もそこまで真似することはできなかったとみられます。



写真左が本物のフォルティス。右が中国のコピー商品。


写真:Plagiarius