FORTIS

Official Cosmonauts AMADEE-20
オフィシャル・コスモノート アマディ20

Ref. F204.0007

「オフィシャル・コスモノート アマディ20」は、2021年10月04日から10月31日の間、オーストリア宇宙フォーラムによりイスラエルのネゲブ砂漠で実施された火星探査ミッションを遂行するアナログ宇宙飛行士をサポートするクロノグラフです。
オーストリア宇宙フォーラムとのパートナーシップにより製作されたこのモデルは、フォルティスのフラッグシップであるオフィシャル・コスモノートをベースとしたチタン製クロノグラフで、ディテールのひとつひとつに考え抜かれた機能が備わっています。ミッションコントロールベゼルやフックストラップなど、フォルティスはツールウォッチを根底から再定義しました。このモデルは、この世界とその先をリードする先駆者、開拓者、明日を変える人のために作られた時計です。

スイス製自動巻ムーブメントCal.UW-50(48時間パワーリザーブ)、28,800振動、時・分・秒(スモールセコンド)表示、デイデイト表示、クロノグラフ(30分積算計)、ミッションコントロールベゼル(逆回転防止ベゼル)、時・分針とクロノグラフ秒針、アプライドインデックスは暗所でブルーに光るスーパールミノバX1仕上げ。
チタンケース、スライディングクラスプを備えたチタン製ブレスレット、両面無反射サファイアクリスタル、20気圧防水、ケースサイズ:直径42mm×厚さ16mm
裏蓋には地球と月、火星の軌道を刻印。
※生産終了

チタン製ケース

チタンは、ステンレススチールと比較すると、重量はほぼ半分になります。また、耐久性、非磁性、低アレルギー性、耐腐食性にも優れています。そのため、特に航空宇宙の分野では、チタンは究極の素材となっています。このモデルのケースには、ヘアライン仕上げやポリッシュ仕上げではなく、火星の表面のようなサンドブラスト加工を施しています。その結果、美しい砂のような色になり、強い光でも反射することがありません。

ミッションコントロールベゼル(MCBTM)

地球と火星の間の広大な距離(それぞれの軌道上の位置により5,460万kmから4,014万km)のため、ふたつの間には大幅な通信の遅れが生じます。そのタイムラグは3分から21分で、1つのメッセージのやりとりには最大で42分かかることになります。アマディ20のミッションでは、平均タイムラグを10分として実験を行います。そのためフォルティスはカウントダウンの10分の位置にもうひとつのマーカーを備えたミッションコントロールベゼル(MCBTM)を開発しました。アナログ宇宙飛行士は、分針とこのベゼルを使用して、通信時間を正確に把握できます。

グランドカウンター

「オフィシャル・コスモノート アマディ20」のダイヤル12時位置にあるクロノグラフの30分積算計を“グランドカウンター”と呼んでいます。このカウンターは実験の経過時間を計測するために、機能性と見やすさを重視して大型化しています。ヘアライン仕上げの文字盤と異なるサンドブラスト仕上げにすることでコントラストが良くなり、時間の認識スピードが上がります。

ダイヤルデザイン

ダイヤルの6時位置にはアマディ20のミッションロゴが配され、11時から5時位置のあたりにはエンボス加工を施したラインが入っています。これは、約25度の地軸を持つ火星の軌道を表しています。また、数字のアプライドインデックスは「02」「04」といったデザインになっており、これはアナログ宇宙飛行士たちが時間を表す際に、たとえば6時8分を「0608」と言うように、ゼロを付けた表示にしています。ベースのヘアライン仕上げにグランドカウンターのサンドブラスト加工、エンボスのラインなど、表面には複数の加工を施してそれぞれの部分を強調しています。

ケースバック

ケースバックには地球と月、そして次のステップとなる火星が軌道とともにエングレービングされています。火星にはデイモスとフォボスのふたつの衛星も描かれています。未来の道を切り開くことを忘れぬよう、“THE NEXT GIANT LEAP(次の大きなステップ)”という次世代にインスピレーションを与えるメッセージも刻印されています。

付属のフックストラップTM

付属のフックストラップTM

「アマディ20」に付属されるフックストラップは、2014年に誕生したアメリカのニック・マンキー・デザインズにより手作業で作られるウォッチバンドです。ツイル織の弾性のあるベルトと、Gフックと呼ばれるオリジナルの金具を使用した「フック&ループ」システムを採用した快適なウォッチバンドは、多様なシーンでの使用を可能にします。

フックストラップの取付方法ビデオ

付属のフックストラップ装着例 写真:付属のフックストラップ装着例

AMADEE(アマディ)とアマディ20火星探査シミュレーションについて

AMADEE(アマディ)は、2018年から2028年にかけて予定されている、オーストリア宇宙フォーラムの旗艦研究プログラムです。このプログラムは、将来の人間とロボットによる惑星表面でのミッションを支えるハードウェア、ワークフロー、科学の開発のためのフレームワークです。
その一環として実施される「アマディ20」は、人類が次の大きな飛躍に向けて準備をするためのアナログ火星探査ミッションです。現代で最も偉大な冒険です。

火星探査ミッション
■ ミッション期間:
2021年10月4日~10月31日
■ 場所:
イスラエル ネゲブ砂漠
■ 担当機関:
オーストリア宇宙フォーラム(OeWF)
イスラエル宇宙局
D-Mars(イスラエルの宇宙研究センター)

アマディ20のミッションの詳細は以下のオーストリア宇宙フォーラムのページでご覧いただけます。
https://oewf.org/en/portfolio/amadee-20/

アナログ宇宙飛行士とは

アナログ宇宙飛行士

アナログ宇宙飛行士は、特別な訓練を受けた宇宙服のテスターです。彼らは、将来の惑星ミッションに向けたあらゆることをテストするため、広範な選考過程を経て、数ヶ月間の基礎訓練を受けます。オーストリア宇宙フォーラム(OeWF)のアナログ宇宙飛行士は、OeWFの火星宇宙服シミュレータ「Aouda」のために特別に訓練されており、研究開発プロジェクトの準備のために、将来の有人(火星)遠征を想定したミッションを任されます。

オーストリア宇宙フォーラム(OeWF)

オーストリア宇宙フォーラムは、有人火星探査のための宇宙服技術を開発しているヨーロッパで唯一の機関であり、世界でも4つしかない組織の1つです。オーストリアのインスブルックに本拠地を置き、宇宙に関する専門家や国内外の研究機関、産業界、行政と連携しています。ボードメンバーは、国際宇宙大学(ISU)と宇宙世代フォーラム(SGF / UN)の卒業生で構成されており、様々な国内外の宇宙関連活動に専門的に関与しています。教育にも大きく貢献し、最先端の科学研究を行い、次世代の探検家たちにインスピレーションを与えています。

オーストリア宇宙フォーラム公式サイト:https://oewf.org/en/

【ミッションロゴ】

ミッションロゴ

文字盤に施されたミッションロゴの中には、以下のような意味のあるシンボルが含まれています。

ミッションロゴ
ラインとドット:細い線や点は、地球と火星の軌道をイメージ
ミッションロゴ
オリーブの枝:平和の象徴でありイスラエルの国樹
ミッションロゴ
6枚の葉:6人のアナログ宇宙飛行士を意味する
ミッションロゴ
オリーブ:生物学、地質学、工学の3つの実験分野を表す

3つの色の意味

ミッションロゴ
太陽と砂漠
ミッションロゴ
イスラエルのナショナルカラー
ミッションロゴ
宇宙の広大さ

Photo Gallery

オフィシャル・コスモノート アマディ20
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オフィシャル・コスモノート アマディ20
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