The Swiss Air Force aerobatics formation PC-7 TEAM
スイス空軍アクロバット飛行部隊PC-7チーム
PC-7チームのメンバーは、パイェルヌまたはマイリンゲンにあるスイス空軍の3つのF / A-18飛行隊のうちの1つでフルタイム飛行するパイロットで、ホーネットで年間約110時間飛行します。この能力を活かし、航空主権の維持やスイス全土における領空警備といったスイス空軍の任務を遂行します。
チームのパイロットにとってアクロバット飛行はあくまでも追加で行うミッションで、他国の空軍に類を見ないこのアクロバット飛行チームのすべてのパイロットがフルタイムのプロの戦闘機パイロットであるという事実は、スイス空軍の高い演技力と飛行能力を証明しています。

PC-7チームの歴史
スイス空軍は70年代に2機のピラタスP-3航空機を使いアクロバット飛行を行い、現在、国際的に有名なPC-7チームの基礎を築きました。1983年にPC-7が発表された後、オレンジ色とシルバーカラーの訓練機でソロ飛行が行われました。1987年の空軍大会において、当時の監視隊の司令官であったハンスルディ・リュシュ大佐は、初めて9機のPC-7による編隊飛行を指示しました。1987年7月20日、最初の9名がスイス空軍のパイロットを育成するロカルノでの3日間のトレーニングコースに参加するために集まりました。1987年8月29日にデュベンドルフで行われた最初の編隊飛行は、市民から熱烈な歓迎を受けました。


9機の驚くべき飛行隊
PC-7チームの創業年については、1989年にスイス空軍の75周年記念式典で飛ぶために再編成されたため、この年を創業年としています。レス・ダブ少佐が率いる9名のパイロットは、プロペラ機による編隊飛行のあらゆる面に対応する魅力的なプログラムを構築するという困難な課題に取り組みました。1989年以降、スイス空軍の新生PC-7チームは、1年に数回の編隊飛行を行い、スイス国民を夢中にしました。1992年には"neuf magnifiques(9機の驚くべき飛行隊)"は、初めて外国に行き編隊飛行に挑戦し、フランスのアヴォールにおいて彼らの飛行技術を熱狂的な観客に示しました。


継続的に洗練されたプログラム
1998年には、経済的な理由から、9機のプロペラ機によるアクロバットチームの解隊が真剣に議論されました。チームの存続は、国際的にユニークなこのチームのため元連邦参事アドルフ・オギが尽力しました。その後、編隊飛行の数は目立って増加し、モナコ、イギリス、ドイツ、フランス、デンマーク、スウェーデンをはじめとする多くのヨーロッパ諸国でも飛んでいます。1998年には、PC-7チームはイスラエルでもパフォーマンスを行いました。長年にわたり、ショーのプログラムは絶えず洗練され、多重交差、ミラーフライングおよび新しいフォーメーションといった新たな要素が加えられました。
PC-7のモダナイゼーション
2008年、PC-7は完全に近代化されました。コックピットは現在の最先端技術にまで引き上げられ、航空機の配色はスイスのナショナルカラーである赤と白に変更されました。スイス国内外で非常に人気のあるPC-7チームは、英国のフェアフォードでの最高の演技に対して贈られた「King Hussein Memorial Sword」など、数々の賞を受賞しています。2014年の創立25周年で、PC-7チームは航空機に新しい発煙装置を設置しました。煙のおかげで、空を舞い上がる編隊やその姿が観客によりはっきりと見えるようになりました。
12年以上に渡り、有名なPC-7チームは信頼性と堅牢性の高いフォルティスの腕時計に信頼を置いています。 以下の2つのモデルは、PC-7チーム創立25周年記念で限定製作されました。


PC-7チームとフォルティスは、2019年チーム創立30周年を記念して、経験豊かな様々な時計の専門家や時計愛好家たちを交え、新しいPC-7チームのための時計の詳細について議論し、各300本の限定で2つの記念モデルを完成させました。

2021年新しいロゴマークの登場
COVID-19のパンデミックにより、2020年、PC-7チームはすべてのディスプレイ飛行を中止または延期せざるを得ませんでした。この期間を利用してチームはロゴマークを刷新し、2021年に新しいロゴマークが登場しました。ロゴのベースとなっているのは、PC-7TEAMの特徴である「フライング・ダイヤモンド」フォーメーションの9機です。赤・白・黒の配色は、機体の塗装とスイスのナショナルカラーを基調とし、スイス十字を強調しています。

2023年にはPC-7チームとフォルティスの最初のコラボレーションから25年を記念した100本の限定モデル「フリーガーF-43 トリプルGMT PC-7チーム・エディション」を発表いたしました。
